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研究所blog > 経営戦略の役割(続き)


経営戦略の役割(続き)

 

 

《企業目的》}
① ゴーイングコンサーン(事業の継続)
② 経営ビジョンを達成するための条件である資金(利益獲得)の状況
③ ビジョンを達成するための打ち手としての経営戦略が、社会貢献に繋がっているか

 

《経営戦略》
① 目標達成のために、保有する経営資源を十分に活用しているか
② 社員は基本的経営戦略を十分に理解し、協働する姿勢が貫かれているか
③ PDCAサイクルが適切に回っており、それが戦略の転換や戦術に結びついているか

 

(4)経営戦略の命題 

企業目的・目標を達成するための打ち手が「経営戦略」であるが、日々の経営においては、まず、目標達成に向けての条件である財務目標の達成(利益の創出)が必須である。企業の戦略ロードマップによれば、経営計画遂行途上であれば、最終的な目標達成には至っていないのは当然であるが、短期経営計画で設定した単年度予算(目標)は達成されなければ、「市場活動における戦略」に問題があるのでは、と疑ってみるのは当然である。
 このような場合の「目標」と「現状」のギャップをどのようにして埋めるかが、まさに経営戦略の命題である。しかし、やみくもに経営戦略を転換すれば足りるものではなく、経営を取り巻く環境の変化に適切に対応しなければならないので、先にあげた経営環境の変化を逸早く読み込み、変化の要因を明らかにしなければならない。そのうえで、戦略の修正や新たな戦術を打ち出すことになる。

(5)基本理念の二面性

 経営戦略は、企業目的・目標(ビジョン)達成のための打ち手であるが、そのビジョンは、企業の存在意義、その企業が果たしたい「ミッション(使命)」、提供したい「バリュー(価値)」を決める大元の考え方がなければならない。それが「基本理念」である。つまり、基本理念は「目標」を設定する場合の基準であると同時に、それを達成するための「打ち手(何をしなければならないのか、何をしてはいけないのか)」を決める「経営姿勢、行動規範」を示す判断基準でもあるわけだ。

 

(6)伝統的戦略の限界

 これまでの戦略論では、現状分析に基づいて、策定された戦略を日々の業務に落とし込む形で実行していくという計画的アプローチであったが、経営環境の変化の激しい現代においては、適応しにくい状況が起こりえる。そこで登場したのが創発的戦略アプローチである。と言っても、すでに策定している経営戦略を全く無視するというものではなく、お互いの相互作用によって、環境変化に対応するものである。

投稿者: 菊田富雄 | 日時: 2021年1月 4日 | カテゴリ: 経営戦略

  


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