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経営戦略の役割

 

 

1.経営戦略とはどういうものなのか?

(1)経営戦略とは?

経営戦略とは、変化の激しい環境下にあって、企業が目指す目的を達成するためにどのような手を打つべきかという手「手段」のことで、ドラッカーは、「戦略とは、自社の現在の立ち位置、それをこの先どこへ持っていきたいか、そして、どうすればそこに辿り着けるかを理解すること」と定義している。もう少し平たく言うと、戦略とは、もともと軍事用語であり、「戦場に置いて勝ち残るための謀」を指す言葉、「経営戦略」は、企業が置かれている「経営環境」を戦場に見立てて、その環境下で、企業が「継続して事業を営み、成長するため、必要な収益を獲得し、拡大することで、経営理念に基づいて設定されたビジョンを達成することである」といえるだろう。

 

(2)経営理念、(ミッション=使命)、ビジョン、経営戦略、戦術の関係 

般的に「経営理念」は抽象的に表現されていることが多いため、これをもう少し具体的に表現したものが「ミッション=使命」であるが、ここでは経営理念として扱った。これらの関係性であるが、経営理念を達成るための打ち手がビジョンであり、ビジョンという到達目標を達成するための打ち手が経営 戦略、経営戦略を達成するための打ち手が経営戦術であると考えればよい。 

 そして、これらは図1-2(省略)に示すようにピラミッド構造になっており、上位ほど中長期的視点、抽象的であるのに対して、 下位に行くほど短期的視点、具体的な内容になっている。これらの4階層は密接に関連しており、上位から下位に至るまで整合性を図ることが重要である。   

 

(3)経営戦略の重要性

 企業に限らず、組織にはそれぞれ存在する目的があり、それを達成するための活動が経営戦略である。ということは、現在のように環境の変化が激しい社会においては、当初予測した組織の目的自体が色褪せてしまうこともあり得る。ということは、経営戦略も当然変わらなければならないわけであるから、企業経営を取り巻く環境の変化には目を凝らす必要があり、その変化に対応した経営戦略が求められるわけである。  その経営環境の変化と企業目的、経営戦略の関係は常に整合性を求められるが、その場合の主な要素(着眼点)は以下のようなものである。

 

《経営環境》
① マクロ環境{国、世界の経済的、政治的状況-景気、法改正、為替、条約、紛争}
② 事業場の取引先{仕入先、顧客、最終消費者動向、金融機関}
③ 現在の市場における自社のポジション、直接的競合他社、潜在的競合相手の動向}
④ 経営資源の質量{財務状況(ヒト、モノ、カネ)、人材、知的資源(特許、ノウハウ

等)                                                                

投稿者: 菊田富雄 | 日時: 2021年1月 1日 | カテゴリ: 経営戦略

  


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